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子宮内膜症

内膜が異常な部位に発生する

子宮体部の内側は、子宮内膜という粘膜によっておおわれています。妊娠が成立しなかった場合、その一部が剥がれて排出されます。これが月経です。

この子宮内膜や子宮内膜に類似した組織が、子宮内腔以外の部位で発生してくることがあります。これを子宮内膜症といいます。

子宮内膜は、女性ホルモンの働きによって、一定の周期で月経をおこす組織ですから、これが子宮の内側以外の部位に発生しても、性周期に応じて月経のような出血をおこすと考えられています。

婦人科で行なう手術のうち、10%前後がこの子宮内膜症だといわれていて、かなり頻度の高い病気です。

発生しやすい部位

発生する部位は、大きく分けて3つあります。

  1. 子宮筋層内で、子宮腺筋症ともいいます。
  2. 骨盤内の臓器で、なかでも卵巣内に発生することがもっとも多いのですが、腹膜に発生することもあります。
  3. 子宮筋層や骨盤内臓器以外の部位で、膣、外陰などの性器のほかに、肺やリンパ節に発生することもあります。

子宮内膜症がおこると、その部位に腫瘤が(こぶ)ができ、周囲の組織と癒着をおこしやすくなります。非常に進行した場合は、骨盤内の臓器すべてが癒着し、ことかたまりになってしまうこともさえあります。

ただ幸いなことに、この病気は良性で、ガンのように生命をおびやかすようなことはありません。

病気になりやすい人

子宮内膜は、卵巣から分泌される女性ホルモンの作用を受けて増殖します。
したがって、子宮内膜は、月経のある女性だけにおこる病気で、思春期前や閉経期後の女性にはほとんどみられません。